きっかけは、「海鈴（かいり）」というひとりの犬でした。

あることがきっかけで、我が家に来た海鈴。

その時彼は、
肝臓の腫瘍化、重度の皮膚病、甲状腺機能低下症、フィラリア陽性とあらゆる病気・不調を抱えており、ネグレクトよる人に対しての不信感、生きることへの絶望感、愛や嬉びは枯渇した状態でした。

なんとかならないのか？
自分にできることはないか？
どうしたらこの子は快適に暮らせるのだろう？

そんな問いを自分に投げる日々、

楽しい、嬉しい、幸せ、少しでもそんな未来を創りたい。
大好きなあなたとずっと一緒にいたい。

その想いから、自分にできる健康づくりとして、食育、手作りごはんを実践する生活がスタートしたのが始まりです。

すると、彼はみるみるうちに元気に。
まさに、こころとからだが嬉びに満ちて、快活になっていきました。

とはいえ、スムーズになんの問題もなく手作り食が実践できたわけではありません。

当時は、トリマーの専門学校に通って学んだことでもある、栄養バランスの整ったドライフードが健康にとって一番いいんだと信じていましたから、

海鈴に出会った直後は、たくさんのフードを、彼にとっていいフードは？という目線で買い漁っていました。

○○病にいい栄養素は？栄養バランスは？フードの成分表の読み方は？
たくさんの情報に触れ、とても混乱していた時期です。

彼の状態が、あまりにも悪く、一向に良くなる気配はなく、顔や体の皮膚は腫れ、本当に苦しそうだったから。

でも、その時ふと気がついたのです。

この子の体が本当に必要なものってなんだろう？

私が彼のような体の状態だったとしたら、どんな食生活をおくりたいと思うだろうか？
私の体はどんな食を望むのだろうか？

インスタント食品よりも、食材を選んで家庭で作る食事を選ぶであろう。

彼も同じように想うのではないか？

そんな気づきから、水分たっぷりの手作り食にチャレンジ。

まず起きた大きな変化は、海鈴のおしっことうんちの匂いがほとんどなくなった事。

そして、目が生き生きしてきた、穏やかな性格になったこと。

当時、一緒に暮らしていた「ぶっちゃん」「じゅに」というふたりのシュナウザーも、手作りごはんを食べ、被毛の状態が良くなり、体臭がなくなり、生き生きとして来たのです。

手作り食、犬にとっていいに違いない。そう実感した瞬間でした。

5年という月日をかけて、栄養バランスの心配や諸々の不安はあれども、自分なりに学びながら取り組んだ結果、海鈴はここまで元気に美しくなりました。

根拠は不明確だったけれど、体感として結果を得たこと、とにかく普通の犬のように暮らせることが私たちにとっては幸せなことでした。

だけど、やはり根拠が知りたい。

その気持ちから、ペット食育協会で学びを深め、根拠を学び、
須崎動物病院院長の診療現場を見聞きする経験をもとに、改めて根拠を掴んで食育と、プラスアルファの体づくりも実践。
海鈴はさらに元気に、皮膚トラブルは軽減から皆無になりました。

３日に一回お風呂に入らないと納豆の匂いがする状態、毛焼けがある、痒みで眠れない日がある状態から解放されたのです。

本来であれば看取りを覚悟して我が家に来てくれた海鈴。

８年間という月日を共にし、彼は、健康的に走り回り、美味しくて楽しい食事の時間を楽しみに毎日を送りました。

大好きなあなたとずっと一緒にいたい
快適な体、おだやかな心で過ごして欲しい
こころとからだがよろこぶことをしてあげたい

誰もが抱く我が子への想い。
それが、Alegriasfoodの原点です。

海鈴にとって、病院の治療では根本解決に取り組めることが無いということがわかり、
私たちの幸せのための手段を模索する中でたどり着いた手作りごはん。

美味しくて、あったかくて、こころと体が元気になる手作りごはんは、同じお悩みを抱くお客様からのご要望を受け、やがて商品となっていきました。

しかし、手作りごはんを継続する上で、次々に湧いてくる疑問、不安に襲われることはとても苦しいです。

私自身が「不安だった、迷っていた」とき、苦しかったし、望ましい結果が出なかった。

だから、私は、ペット食育上級指導士として、自分の失敗から成功まで、あらゆる体験を生かし、悩みや不安が一切ないたのしい食育を伝えたいと考えています。

今は宇宙にいる海鈴・ぶっちゃん・じゅに・風子、お客様わんたち、みんなが教えてくれたことがAlegriasfoodになり、私の心の中に生き続けています。